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人民銀が利上げを決めた3つの理由

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掲載日付:2010-12-28 8:33:28

 中国人民銀行は12月25日、1年満期の預金・貸出基準金利をそれぞれ0.25ポイント引き上げると発表した。これにより、1年満期の貸出準備金利は5.81%、預金準備金利は2.75%となる。10月19日の3年ぶりの利上げに続いて2回目となる今回の利上げだが、人民銀の突然の決定には主に3つの理由がある。

 インフレ管理

 11月の消費者物価指数(CPI)は前月の4.4%から5.1%に上昇し、28カ月の最高に達した。12月は物価の低下が予想されるが、来年第1四半期は物価上昇圧力がさらに高まる見通しで、人民銀は来年の経済状況を考慮して利上げを決めた。

 そのほか、マイナス金利状態を改善し、預金金利をマイナスからプラスに転換するシグナルを市場に発すことを目的としている。1年満期以上の預金金利の引き上げ幅が0.25ポイント以上であることから、預金者の心理状態を安定させ、市場のインフレ観測を抑制する上である程度の役目を果たしていると考えられる。

 流動性管理

 消息筋によると、2011年度の貸付限度額は2010年と同じ7兆5000億元になる。2011年の中国市場の流動性管理は大きな圧力を受け、マネーサプライは大幅に増加する見通しだが、増加を引き続き抑える必要がある。今回の利上げは、市場流動性を抑制するのに有利となる。

 人民銀は、預金準備率の引き上げと中央銀行手形の発行で銀行による過剰流動性を消化しており、預金準備率は6回の引き上げで18.5%の過去最高水準に達した。また、新規発行市場と流通市場の「逆ざや」の規模拡大に伴い、中央銀行手形の発行は困難に陥り、これらは人民銀の市場流動性抑制に対する効果にも影響する。人民銀の胡暁煉副総裁は、「中国のマクロ調整は今後しばらく、国内外の通貨緩和策から圧力を受けることになる。流動性の水門をしっかり制御し、通貨貸付を合理的に増加させる必要がある」と述べた。

 不動産価格の管理

 厳格な調整策が実施されているが、不動産価格が低下する兆しはなく、それどころかデベロッパーの土地取得意欲は高まり、不動産投資は住民からますます注目され、貯蓄などにも劣らない人気の投資先となっている。これは中国の国情と大きく異なるものだ。今回の利上げで、さらに積極的なシグナルが発せられたことは間違いない。それは、不動産市場の調整に対する決意は変わらず、目標も変わらず、より多くの厳格な調整策が打ち出される可能性があるということだ。これはデベロッパーと地方政府に対する警告と言えるだろう。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 

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